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空っぽの鞄

紅茶を飲みながら、「あ〜おいしい」と、ばあちゃん。

「こんなにお菓子を美味しく感じるのは、なんでやろ? お菓子が美味しいからやろか、美味しい紅茶と一緒やからやろか、きれいな器に盛ったからやろか。」と、ぽつり。「ううむ、そうやなあ・・・」と、話しながら、思い出したことがあります。

大学時代に受けた環境デザイン論の講義での話です。あるとき、担当教授が、おもむろに、自分の鞄を机のうえに置いて開けてみせてくれました。大きな茶色の皮の鞄。見ると、中は空っぽ。なんじゃそりゃ?と思っていると、教授が続けることには・・・

「もし、僕が手ぶらで教室に入ってきたら、君たちは、この人やる気あるのか?と疑いをもったり、がっかりするかもしれない。でも、この重々しい鞄を持ってきたら、なにが出てくるんだろう?と期待するだろう。そういうワクワク感を演出することも、授業するうえで必要なことだと考えている。だから、資料がないときでも、僕は、いつも空の鞄をもってくるようにしている。」と。そして、「そういうワクワク感を演出することは、空間をデザインすることにつながっている」と授業は続くのでした。

教授の空の鞄は怪しい・・・けれど、おもしろい話だと思いました。

もちろん、どんなときでも、大切なのは、中身・内容です。でも、見せ方を工夫することで、その中身がより活きることがある。そのことを教えられたような気がしました。

お菓子が美味しかったのは、祖母の言う通り、お菓子の味だけではなくて、美味しい紅茶と、きれいな器が一役買って、なんだか幸せな豊かな気持ちにしてくれたからなのでしょう。

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コメント

私はよくお茶を会社で飲んで癒されていますよ。器はほんとにおもしろいですよね。雰囲気が違ってきますし・・・コーヒーをあえてお茶を飲む湯のみにいれてたのしんだり。すごくそれだけでも新鮮なんですよ。こんなのに入れて飲むの!?みたいな意外性がおもしろいです。ですから、それだけ人の目にうつるものは印象づけやすいということかもしれませんね。外も内も大切ですね、ほんと・・・ちなみに最近ハーブティーや中国茶がお気に入りなのです。お茶は癒されるのでいいですよね。紅茶といえば、まだ私は行ったことがないのですが、銀座にある「マリアージュ フレール」っていうお店がおいしいらしいですよ。ケーキと紅茶のセットで2000円はいくらしいのですが・・・

投稿: Rei | 2008年2月 4日 (月) 22時51分

ほんと、ちょっと器に気を使うだけで、楽しみが増しますよね。
ハーブティー、中国茶、いいですね。お茶はほっとして大好きです。

投稿: さやか | 2008年2月 5日 (火) 22時03分

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